木の器

木也屋では木の器を製作しております。


「ざっくりと、豪快に仕上げた器」

木を挽き割るときにできるバンドソーの痕、周辺の樹皮や虫食い穴。普通なら排除されてしまう自然の要素も刃物の痕跡も、捨てきれずに残し器に仕上げました。

あえて仕上の粗さを選んで作ったのは、この木が生きるから。均一に、精度を高く仕上げる職人の理想から外れるこの器も、この板にして完成度を求めた結果かもしれません。


「腐朽の描画 - spalted wood -」

いわゆる木材腐朽菌の活動により樹木本来の木目とは異なる絵画的また、活躍とした表情を持つ老木。

色素沈着、白色腐朽、ゾーンライン。

独特で想像できない形成過程によって生まれた模様には器形以上の魅力があります。

無秩序と思われる縞模様は木材深部まで探ることができず、細部にわたる血管のようか削っていけば消えてしまうのか、手を止め不可能な透視作業を繰り返しながら削りだす。器にして、本来の木目と縞模様。まだ正確とはいえない計量機でその均衡を計り、時間をかけて製作いたしました。


「いたって、シンプルな器」

36mm,45mm,60mmなど板の厚みは様々。樹種も色合いも木目も様々。

こんな形の皿を作ろう、ボウルを作ろうと絵に描いてみても板を前にすれば頭は白紙。どうすればこの板がきれいに見えるか、どんな形が似合うのかを考えてしまいます。

出来上がってみればいたってシンプル。

派手さも装飾もない器です。染みや傷跡が最高の飾りつけになるよう、どうぞ毎日お使いください。


「チヘノコビラ -千重ノ小片-」

百数十年あるいは数百年を生き抜いたであろう大木が持つ「杢」。板に見られる年輪は木取りの仕方で「板目、柾目」などの木目があります。「杢」はそれと異なり「玉状、縮み状」などの特徴を持つ、同種類に分類できる装飾的で美しい木理を言います。

「玉杢、縮み杢、鳥眼杢」など「杢」は、自重に耐え荒天に耐えた樹木に現れる言わば皺のようなもの。削るたびに変わる杢を楽しみながら製作した一品。森羅の大樹をこの小さな木片から想像してください。


様々な樹種、それぞれの素材が持つ色彩や木目。あれこれ考え楽しみながら作った器です。どうぞ店頭で手にとってご覧ください。