小さな家に住む

〇必要な大きさはどれくらい?

家を設計するときに、何人家族ですか?部屋数はいくつ必要ですか?家の大きさは何坪くらいを考えていますか?と打ち合わせの中でお客様にお聞きします。皆さん必要とするだけの部屋数を考えていらっしゃいます。

・玄関、廊下

・LDK(リビング、ダイニング、キッチン)、居間

・寝室1~2、子供部屋1~

・客室、座敷

・浴室、洗面、脱衣室、乾燥室、トイレ

・納戸、押し入れ、クローゼット

・勝手口、車庫、外部物置

・濡れ縁、バルコニー、小屋裏収納…

何人家族かあるいは「家へのこだわり」で部屋の数、大きさの異なる住まいを設計いたしますが、種類、室数は概ねこれにあてはまります。「今の自分たちにとって必要なものは何か、将来を見据えた大きさは」を考えて住まいを建てたはずですが、20年、40年と経てば住み方も家族構成も当初とは違ったものになっているものです。住み慣れ住まいを修繕しながら長く住み続ける方も多いと思いますが、必要以上の大きさの家を修繕するならその費用で新たに自分たちが快適に暮らせる小さな家にするのも一つの手ではないでしょうか。実際に増築ならぬ減築をされる方もいらっしゃいます。

・現在の家で使っているところはどこか。

・自分たちにとって必要な大きさはどのくらいか。

を思いながらここで紹介するプランをご覧いただき、このプランがお客様のこれからの住まいについて何か手掛かりとなるところがあれば幸いです。私たちと一緒にこれからの住まいについて考えてみませんか。

〇プランの設定

・プランを考える上で重要なことの一つに「敷地」がありますが、ここでは敷地の大きさや周囲の景観、建築条件等は勘案せずに設計しております。

・このプランは、日常1~2名の世帯で時々4~5人増える場合を想定しています。

・小さい家を必要に応じ大きくすることは簡単です。上記人数の住まいで窮屈、不自由でなく必要な大きさを維持した最小はどのくらいかを考えて設計しております。

・平屋建てが基本です。

〇基本プラン

まずはどんなプランかご覧いただきたいと思います。

建築面積 16.75坪 

床面積 22坪

1階

居間、寝室 7.5畳

ダイニングキッチン 12.5畳(階段を含む)

トイレ 1畳

浴室 2畳

洗面脱衣乾燥室 5.5畳

外物置 1.5畳

小屋

客室、リビング 7.5畳

吹き抜け廊下3畳 

①布団棚(下段収納箱)と枕棚、 衣類ハンガーパイプ

②冷蔵庫スペースW700程度

③炊飯器、レンジ、ポットなど 下段ゴミ箱

④流し台W2400

⑤TVカウンター及び収納棚

⑥テーブルスペース

⑦蓄熱暖房機

⑧外套

⑨手洗付洋便器

⑩ユニットバス1坪タイプ

⑪衣類収納、整理棚スペース W750-D420

⑫衣類収納、整理棚スペース W750-D420

⑬蓄熱暖房機

⑭洗面化粧台 750タイプ

⑮洗濯機スペース W700-D900程度

⑯除湿乾燥機

⑰物干しハンガー

⑱収納棚

⑲机、カウンター、整理棚

⑳陸屋根(バルコニーなど)

プランを見て「小さいなぁ」また「あまり小さくないんじゃないか」と思われることだと思います。それはやはり今の自分の生活スペースが基準と考えているからでしょう。「小さい」と感じる方は、どの部分が小さくもっと広さが必要かを考え大きくすればよく、「これでも広い」と感じる方はあまりいないと思いますが、更に共用できる部分を増やし、余ったところを削ればいいのです。「平屋が基本なのに2階があるじゃないか」と思った人もいるでしょう。

このプランは日常1~2人、時々4~5人増える、基本的に平屋の住まいです。2階の部分は時々帰ってくる子供や孫の場所であり、階段の昇降が苦にならなければ自分たちのリビングとして使っても構わない場所です。「基本的に平屋」というのはこの2階を使わなくても1階で十分生活ができる広さがあるということです。キッチン、ダイニングと居間、寝室併せて20畳あります。これが広いか狭いかはそれぞれに差があると思いますが十分な広さであると思います。収納部分が少ないと思うかもしれませんが、居間寝室の上部(布団棚)のある所3畳程度は収納個所として考えています。間仕切りをしてしまえば少し狭く感じることにもなるので、仕切りはありません。また、乾燥室も多少物を置く場所と考えています。また、2階廊下部分が収納、整理棚となることも考えています。外用の収納もあり、ある程度の収納力があります。冬場の洗濯ものを居間干している方もおりますが、見えないほうがやはりいいと思いますので脱衣所の並びに乾燥室を設けてあります。

○必要な物、場所は何か

それぞれの場所で必要となるモノがあり、自分が必要と考える場所もあります。キッチンリビングで考えてみると、キッチンには流し台、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器、オーブントースター、ポットなどの家電や食器、食材、調理器具などが物として必要であり置く場所も必要になります。物量に見合う収納が自分たちに足りているかを考えます。最近の流し台は収納力があり、食器棚がなくてもこの中に納まってしまうほどです。それでも足りない場合は吊戸棚を考えてもいいでしょう。流し台後ろには冷蔵庫と家電収納棚。このプランでは流し台脇のカウンターにテレビを置くことを想定しています。その下も収納に利用できます。自分にとって必要かどうか迷うものは「勝手口」です。小さな家でも快適に暮らせる設計を考えておりますので、ここでは余分と思われる勝手口を描き入れていません。あったほうが使いやすいと思うのであれば、加える必要があります。広いとは言いませんが12.5畳あれば十分ではないでしょうか。 洗面脱衣乾燥室を見ると、「洗う→干す→たたむ→しまう」がここだけでできるように設計しております。また浴室入り口脇に置かれた整理ダンスから、いつでも使うものがすぐに取り出せ部屋の使い勝手も良好です。①~⑲の中で不要なものはあるでしょうか。また足りないものはあるでしょうか。

○家全体を快適に

冬期の暖房器具として石油ファンヒーターを利用している方も多いと思います。いま私たちが建てている新築の住まいでは石油ファンヒーターは使いません。気密断熱性能の高い住まいですから、⑦⑬に記した蓄熱暖房や床暖房を主に利用します。気密性の高いサッシや断熱性能の高い吹き付け断熱材を使い、家全体を保温します。従来の住まいより効率よく冷暖房ができ、また冷暖房の効果も持続します。すでに施工済みのお客様の家に行くと、真冬の朝でも室温約18度とお話を伺うことができました。寝る前に暖房を切っても朝18度であれば、真冬でも過ごしやすい室内ではないでしょうか。快適とは室内の温度だけが指標ではありません。住む人に動きやすい、また使いやすい住まいであること。住んで充実感満足感が得られることも重要です。使いやすさはプランの通り小さくても動きやすい室内、住む人を考慮した部屋の配置になっています。満足感といっても感じ方は様々だと思いますが、天然木を活かした室内の仕上げで落ち着きと安らぎと心地よさを感じていただけると思います。

○1つのかたち

今回ご紹介した小さな住まいはほんの一例。敷地環境、住む人の年代、人数や家に求めるものなどが異なれば住まいのかたちも異なります。ここからあと少し自分の欲しいところを付け足し、満足のいく住まいを計画してみたらどうでしょうか。今の住まいに手を加えながら住み続けることも一つの方法。2階建てを必要としなくなり、これからの自分たちにとって快適な住まいを求める方へのご提案です。

木也屋 きなりや

木也屋では上越の住まいの新築、増改築を承っております。一戸建ての新築やリフォーム、アパートや店舗の新築や改装も承っております。木也屋の住まいの特徴は、無垢材を豊富に使った温かみとやさしさのある住まい。欅、桜、楢、胡桃など国産の広葉樹を使い、より上質な仕上がりと住み心地を実現。上越の豪雪に耐え快適な住まいをご提案いたします。店頭で広葉樹一枚板や木の器を展示販売しておりますのでお気軽にご来店ください。

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