とある住まいの打ち合わせプランのご紹介
今回はあるお客様の打ち合わせで描いたプランを紹介いたします。(※実際の打ち合わせ事例であるため、プラン打合せ内容等は若干の加筆をしております)
まずプランの設計に入る前にお客様と打ち合わせをし、家族構成、必要な部屋、予算など大まかな情報をいただき、ざっくりとしたプランを描きます。それを見ながら話し合い、より細かな情報を加え理想の住まいへと近づけていくわけですが、ここでご紹介するのはその中の打ち合わせプラン(実際に建築したものは別のプラン)です。
建築プランは外観内観意匠、建物構造、建物の機能や設備などと同様に建築会社を選ぶときの重要な要素。木也屋ではどんな設計をするのかご覧いただき、住まいの建築をお考えの皆様に参考にしていただければと思います。
木也屋で建てる家は100%注文住宅。お客様の要望は皆異なります。ですから決まったパターンのプラン集などありません。最初に提案するプランからそのお客様専用。最終的なプラン決定までに時間がかかりますが、お客様にとっては自分の家をより理想に近づける大切な時間。私たちにとっても完成した時にお客様に喜ばれる住まいづくりのための大切な時間です。その中で描いたプランの一つがこちら。
↑ 1階
お客様のご要望としてプランに反映しているところは、
冬の暖房は薪ストーブ(屋外に薪置き場と薪を作る場所を確保)
車と趣味を一緒に楽しめる車庫
庭でゴルフ練習をちょっとやりたい
親が同居することになったときのために、1階に寝室を用意
↑ 2階
2階にもリビングが欲しい
主寝室と子供部屋が2つ
大まかな要望はこのくらいでした。
実際に建てた住まいと今回ご紹介するプランは大きく異なりますが、考え方はほぼ同じ。2階リビング、主寝室、子供部屋について少し説明したいと思います。
〇子供部屋について
多くの方が経験しているように、子供部屋は子供が成長し進学、就職で家を出ると単なる物置部屋になってしまいます。また、「部屋が空いた」という理由で夫婦別室になることもあるようです。子供が小さいうちは親と一緒の寝室。おそらく実際に子供が部屋を使うのは10年未満。ならば子供部屋のその後の使い道を考えたプランにした方が、より充実した住み方になるのではないでしょうか。
このプランでベランダ側の子供部屋は後に納戸又は乾燥室、トイレ横の子供部屋は後に主寝室用のウォークインクローゼットを想定しています。大きな物置は寝室及び子供部屋の床下に確保してありますが、天井高が低いため若干使い勝手が悪い。それを補うために後に子供部屋を…と考えた訳です。
〇2階のリビング全体が自分の部屋
1階にリビングがあり2階にもリビングが欲しい。おそらくは親世帯との同居を考えたときに必要になってくると考えてのことでしょう。しかし1階のリビングは親世帯専用というわけではありません。自分たちも子供たちも皆が使うリビングです。そうすると2階に同様のリビングを作っても、使用頻度は少ないと考えられます。そこで「ご主人が趣味の車庫を作るんだから、奥さんの趣味の部屋があってもいいのでは?」と提案ところ、やはり一言「うん」。
リビングとしての機能もあり、趣味である読書の場として充実した部屋となるよう計画。そもそも子供が大きくなればリビングも寝室も自分の部屋と同じ。2階全体が自分たちの部屋として使えるように考えました。大人になり自分の家を建てるです。書斎などといって寝室の片隅に小部屋を作るのではなく、リビング全体を自分の部屋として使っていただきたいと思うのです。
説明したいところは1、2階それぞれの部屋、内外装、設備、建物配置等もありますが、今回はこのへんで終わります。
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