北出丸 第一期工事
春日山を離れ、次は北出丸。
これまでの住まいは、浦川原、東京、上越市と引っ越しは計10回。転々としているわけではありませんが、数えてみるとそこそこあります。
「北出丸」と聞いてわかる人は、
旧高田市在住の人。城好き、歴史好きの人でしょう。
上越市に北出丸という町名はありません。字名です。
そもそも「出丸」とは、本城から張り出した形に築かれた小城や曲輪。
ここで言う本城とはもちろん高田城。つまり高田城から張り出した場所に築かれた曲輪ということになります。その場所(出丸)は現在の東城町。北出丸は字名として残っていますが、出丸とは異なります。高田城絵図を見る限りここは侍屋敷であったと推測。
春日山城下から高田城下へと移り住んでいる私ですが、歴史好き城好きなわけではありません。たまたまです。
その北出丸はこちら。
新築じゃありませんよ。築50年の年代物の中古住宅。
春日山の家よりさらに古い築50年、その数字すら怪しい建物です。前の家主の持ち物があちこちに残っていてまさに廃屋…。
昔の繊維壁はボロボロと崩れてきます。天井の一部も剥がれ落ちています。
第一期工事と題しましたが、
第一期、内部改装工事
第二期、家具工事(気が向いたら)
第三期、外装工事(未定)
と考えております。
土地建物の価格は立地を考慮すると格安。ただし、建物がこの状態なので普通は解体して新築するところでしょう。あるいは更地にして駐車場に整備し家賃収入を得るとか考えられる場所です。しかしせっかくなんで格安リフォームで住むことにしました。
この建物にはいろいろな物が残っていました。鍋、やかん、人形、桐ダンス、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、その他もう…たくさん…。
面白いものもありました。
手回しドリル
前の住人は大工だったようです。
塗装台と板金用ハサミ
前の住人は塗装屋でもあり板金屋でもあったようです。
この箱の中身は…
大工、建具の鉋が20以上。
しかし本業は建具屋だったかもしれません。
そんな北出丸の解体が始まり、現在工事中。
内部改修の主な内容は、
床は土台を残してすべて解体し、防湿工事、大引根太入替工事、断熱工事、そして床2重貼り。
繊維壁をはがし下地を出してから塗装又は珪藻土塗り。
キッチン、洗面の入れ替えとともに、給水管の総入れ替え。
といったところです。
この物件を不動産情報(ネット)で見つけたときに、まずはストリートビューで外観の確認。
(感)あ~、ボロいね。
次に仲介業者に連絡を取り内部を確認。
(感)あ~、やっぱりね。
まだ雪が積もっている頃に見に行ったんですが、所見
〇屋根が葺き替えてある
〇下水道の接続も終わり、宅外の配管がやり直してある
〇電気の配線を一部やり直し、配電盤も新しいものと交換してある
〇内部の壁はすべて塗り壁(塗り直しが出来る→昔のいい感じが出てくる)
〇住み始めると好都合なことが2つある(内緒です)
ただボロなだけではなく、いい所もいくつかあったわけです。
最大の魅力は、
家から出て徒歩50秒で高田公園。
ここまで来るのにもう少し時間がかかりますが、徒歩100歩で高田公園です。
北出丸の家に庭はほぼありませんが、近くにこれがあれば文句ありません。
桜の開花宣言標本木
まだツボミ。天気が続けば今年も早いかもしれません。
その花見に工事も間に合わせねば…。
新築でも増改築でも、床は合板フローリング、壁天井はボードにビニールクロス。一般的な仕上げ方です。
ここは真壁に左官塗り、そして和天井。格安リフォームといっても一般的な新築のような仕上げにはしたくありませんので、
格安=自分でやる(一部)
ということにしました。
DIYです…
まず私のやることは、いらないケヤキの板を床板に加工すること。
木也屋店頭及び倉庫、工務店に材料がありますが、第三の置き場にいらない材料(売り物にならない材料)がたくさんあるので、それを加工し床板に。
パッと見汚いですが、
ちょっと削ると汚れも落ちます。
玄関~廊下、洗面、トイレはケヤキの無垢板24mmを使用します。節穴があり、芯材特有の割れもあります。通常お客様に提供するものはもっといいものを使いますので、これらは余ってしまうのです。
あとはカウンター材、枠材、その他部材を早く加工しないと花見に間に合いません…
続きはまた後日
0コメント