北出丸 第一期工事 ほぼ完了

北出丸のことを近所の人に聞くと、「昭和33年にここの住人が自分で建てたんですよ」と言ってました。自分で建てたといっても大工だったそうです。いろいろ道具が出てきたのも頷けます。

本来であればそれぞれの職人に仕事をやってもらうところですが、一部DIYを行っていたためずいぶん遅れてしまいました。

まだ浴室の補修、建具、第二期工事の作り付け家具など不十分なところもありますが、

残りはDIY。自分でやる。

(ひまを見て)


未成部分もありますが一部公開いたします。


北出丸 玄関(改装後)


北出丸の改装は、

第一期工事(内部)

第二期工事(家具 暇なときに)

第二期工事(外部 未定)

と考えております。内部改修にあたっては、現代的なものにするのではなく建築当時の良さを残しつつ住みやすく改修することを目的としています。目指したのは「湯治宿」。またしても湯宿風にすることになってしまいましたが、売りに出ていた中古の状態を見たときにこんな感じになるかと想像して工事に入りました。

写真は玄関を入って正面。カーペット敷きの階段。新築の住宅では絶対と言っていいほどやりません。カーペット担当の内装屋さんも、「階段にカーペットなんて20年ぶりぐらいだ」と言っておりました。

もともとこの家はいたるところにカーペットやじゅうたんが敷かれていました。その理由は状態を見ると大体想像がつきます。

〇床(合板フロア)が傷んできた

〇シロアリの被害がある

〇床の断熱材がなくまた気密性も悪いので、畳部分は湿気を吸い冷たくなる。フロアは床下の冷気にあたり冷たくなる。

こんなところが想像できますが、内部を解体するとやはりそんなところでした。

着工前写真がこちら

もとは緑のカーペット。玄関のこの雰囲気はこのまま残したいところの一つ。繊維壁を落とし、床を張替えて雰囲気を残したつもりです。「湯治宿」と言いましたがなぜそう思ったかというと、それは階段のカーペット。昔は住宅でもよくやったものですが、今はまずやりません。古い温泉旅館に行くと、いまだにカーペット敷きの廊下や階段があるところがあります。そんな印象を最初に感じたのであまり雰囲気を変えないように工事を行いました。

とはいっても、いらないものがたくさんあります。傷んでいるところもたくさんあります。

玄関の中に床下換気口があります。要りません。

廊下。この時点ではまだ驚きはありません。

南側の居間

南側の居間 床の間と作り付け収納

人形がたくさん残っています。前所有者がなかなか処分できなかったのかわかりませんが、問答無用。

北側居間 畳の上に敷物が4枚重なっています

間仕切りの襖は自然に固定されたようで動きません

剥がれ落ちている繊維壁

黒ずんでいる繊維壁


さて、いよいよです。


さすがにここは「良さを残しつつ…」なんて言ってられません。

天井が剥がれて今にも落ちそう

ここはもう全部壊すしかありません。無理です。


ここで北出丸の改装前と改装後をご覧ください。

大きな間取り変更はしていません。絶対に変えないといけないと思ったところは、キッチンと北側居間の出入り口の変更、南側廊下を居室に変えること。あとはほぼ変えておりません。工事のほとんどは、床の貼替、壁の塗り直しです。図面を見ただけでずいぶん広くなったような感じがしてきます。

以前の記事で格安リフォームと書きましたが、すべて格安品では味気ないので玄関の床にはちょっとこだわりが。

玄関、脱衣所、洗面、トイレの床はケヤキの無垢板。

更に留め金具は和釘。職人さんに作っていただきました。

床板は通常本実加工、または本実目透かし、やとい実などで行いますが今回はそのどれでもありません。玄関は框なしの板小口切りっぱなし。いも剥ぎに見えるようにしてあります。小口の見え方がどの実でもなく「いも」が一番すっきりして見栄えがいいから。

ただ今回使うケヤキは天日干しのみのケヤキの板。人工乾燥は施しておりません。そのため施工後の室内乾燥による板の縮みが予想されます。板が縮むと隙間ができ自然と目透かしになります。隙間ができた後に下張りの構造用合板が見えるとちょっと残念なので、裏面にルーターでしゃくりを入れ、そこに神代欅を埋め込んであります。少しの隙間なら見えませんが、大きくすいた時にはこの板が見えるようになっています。玄関の小口先端で突き止めしてあるので正面からはわかりません。またすいてきてもいいように糊付けなし。糊付けすると予想もしないところで割れたり壊れたりします。それを考えると単に上から釘打ちのほうがよく、ならば和釘でと。よく見ないとわかりませんが、ちょっとこの家におごってあげました。


さて、仕上がりは…

こんな感じです。これで1階のほぼ全部。

北出丸用のテーブルも完成したので持ってきました。

もともとあった襖です。これもペンキ塗り。

通常はお勧めしませんが、襖紙の上からもペンキ塗りができます。

1階はこんな感じです。

テーブルもいい感じにできたなぁ…

木也屋 きなりや

木也屋では上越の住まいの新築、増改築を承っております。一戸建ての新築やリフォーム、アパートや店舗の新築や改装も承っております。木也屋の住まいの特徴は、無垢材を豊富に使った温かみとやさしさのある住まい。欅、桜、楢、胡桃など国産の広葉樹を使い、より上質な仕上がりと住み心地を実現。上越の豪雪に耐え快適な住まいをご提案いたします。店頭で広葉樹一枚板や木の器を展示販売しておりますのでお気軽にご来店ください。

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