初夏の菱ヶ岳
現場から別のお客様のところへ営業に向かう途中、ちょっと寄り道。
若葉きらめく、初夏の菱ヶ岳。
いったいどこへ営業に行くんだ…、と思うかもしれませんが田舎なんで…。
珍しくきれいに咲いた庭のキンラン。
例年花が開かないうちに終わってしまうんですが、今年はきれいに咲いています。
「あれ」のことが気になっている人がいるかもしれません。
紙パックはどうなったんだと…
防塵マスクを作るのではなく、紙パックはここに使います。
防塵マスクの面体(本体)が手に入りました。
面体はいろいろ売っています。
しかし、まだ交換フィルター(ろ過材)の入手が困難です。本来のフィルターを長く使うために、防塵マスクを防塵して使うことにしました。
紙パックを分解し(右)、ベンコット(左)は面体接顔部の当て布に使用します。
実際使用するとこんな感じ。
紙パックフィルターが汚れているのがわかります。
紙パックでもある程度の防塵効果があることがわかります。
木材の粉じんはおよそ1マイクロメートル~70マイクロメートル。
この紙パックフィルターは花粉もOKとありますので、紙パックの性能としては30マイクロメートル以上の粒子を取り除くことが期待できます。
半分程度はこの紙パックでろ過できそうです。
さらに性能をあげたい場合は、パナソニックの高級紙パック(0.5マイクロメートル以上の粒子を取り除く)でいけそう。
そんなに高い紙パックはいらないのでとりあえずこれで十分。
接顔部にあてる「ベンコットM-3Ⅱ」は不織布ワイパー(クリーンルームなどで使うワイピングクロス)。
旭化成のホームページでは
「ベンコット®は世界で唯一のキュプラ連続長繊維不織布ベンリーゼ®を基布とするクリーンルーム用ワイパーです」
と書かれています。
別のページにはハイゼガーゼが下記のように紹介されています。
<ハイゼ>シリーズは、コットン生まれの<ベンリーゼ>を使用したメディカル向け製品群。
これって…
つまり…
同じもの?
比較してみなければわかりません。
左はイワツキのハイゼガーゼ 医療機器届出番号:13B2X10098000010
右は小津産業のベンコットM-3Ⅱ クリーンルーム用ワイパー
〇 同じベンリーゼですが、原反パターンや色合いが異なります。
〇 ハイゼガーゼは柔らかく伸びがあり、ベンコットはしっかりとした厚みで引っ張りにも強い感じ。
〇 ベンコットのほうが若干臭いがあります(物流会社の保管状況のせいかもしれません)。
マスクの当て布程度ならベンコットでもいいんじゃないか…
何となくもやもやしているので…
旭化成に聞いてみました
質問
ハイゼガーゼやナビガーゼと同じく「ベンリーゼ」を基布とするベンコットですが、手触りや目視では同じように思います。
医療機器届出があるかないかの違いでしょうか。
用途によって製造工程、精錬工程が違っているのでしょうか。
ベンコットの臭いがきつく感じられます。
有害な物質等はないと思いますが、臭いが気にならなければマスクの当て布に使用しても特に問題はないでしょうか。
旭化成 ベンベルグ事業部様からの回答
弊社はベンコットの元素材となるベンリーゼ不織布を供給しており、ベンコット製品の製造販売元は小津産業(株)になります。
素材ベンリーゼについて簡単に回答致します。
ベンコットとハイゼガーゼの基布は同じくベンリーゼであり、原料も生産工程も同様です。使用の銘柄(目付や柄での違いがあり)だけは異なります。
ベンリーゼはマスク内側(口元に当てる方)素材としても使用されています。この意味でベンコットが口に当てるマスクガーゼとして使用可能と考えます。
尚、ベンリーゼは濾過機能もウィルス捕集効果も共にございませんので、ご了承ください。
(一部省略、担当者様名は非掲載、ご回答いただきありがとうございます)
やはり…。
私は、「製品本来の用途以外での使用はご遠慮ください」と返事が来るかと思っていました。
これでもやもや解消。
市内ドラッグストアではユニ・チャームやアイリスのマスクが並び始め、購入制限があるものの、手に入りやすくなってきました。
アルコール消毒製品、次亜塩素酸スプレー品、手洗い石鹸等も店頭で購入できるようになってきました。
もうすこしのがまんです。
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